サンゴ礁モニタリング調査

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世界的なサンゴ礁生態系の衰退は、近年の気候変動や人間活動の影響によりさらに加速する傾向にあります。沖縄県のサンゴ礁も例外ではなく、ここ数年の間に沖縄本島をはじめ慶良間諸島や先島諸島においても広範囲のサンゴ群集が死滅または破壊され、かつてない危機的な状況におかれています。サンゴ礁生態系は漁場や観光資源として重要であるだけでなく、豊かな生物多様性を未来へと引き継いでゆくためにも、その保全は我々の世代にとって急務といえます。
沖縄美ら海水族館が2006年から開始した、新しい手法によるサンゴ礁モニタリング調査は「沖縄海洋博覧会記念公園地先のサンゴ礁がいまどうなっているか、これからどうなるか、そして、どこをどのように守ってゆくべきか」という問いに答えるためのデータを取得することを目的としています。

沖縄美ら海水族館前の海

サンゴ礁モニタリング調査の概要

調査範囲は沖縄海洋博覧会記念公園地先とその周辺のサンゴ礁を取り囲むように設定されており、外洋に面した礁斜面と、干潮時に干上がる礁嶺によって外洋と隔てられる礁池(イノー)に分けられます。2004年と2005年に実施した予備調査により、礁斜面は場所によって少しずつ異なる地形的特徴をそなえ、生息するサンゴ群集の構成も異なることがわかったため、それらに応じて備瀬北、備瀬西、人工ビーチ・水族館前、ドリームセンター(アクアポリス)前と山川の5つの調査エリアに分けることにしました(図)。
それぞれの区域のサンゴの生息状況とその変化を様々な面から比較できるよう、サンゴ礁モニタリング調査では、マンタ調査、フォトトランセクト調査、永久方形区調査、礁池調査、ライン調査など、複数の調査方法を採用しています。


調査対象海域